2013年2月15日金曜日

NSPメッセージ第16回:都市再生研究会 担当理事;山口

みなさん、こんにちは。
都市再生研究会、担当理事の山口です。
今年最初の私からの発信です。

『改めて不易流行』

新しい年がスタートし、早いもので2月も半ばを過ぎました。
昨年ご案内をした当社の国内最大のバイオマス発電「川崎バイオマス発電所」も
本格稼働からこの2月で丸2年が経過しました。

現在も安定的に発電を続け、東京電力管内の電力供給を行っています。正に311
の東日本大震災の直前に発電を開始しました。この震災での復興予算は確保された
ものの、具体的な復興の姿が見えて来ません。逆に予算を不適切に流用している話
が続きます。福島第1原発の廃炉に向けた工程は、数十年を要する先の長い事態で、
人々の安心安全な生活を奪ったままです。私たちは、この大震災で2万人近くの方
々が亡くなり行方不明になられたこと、その大きな哀しみと痛み、世界各国特に決
して裕福で無い新興国からの救援を決して忘れることはできません

この震災に依る原発事故に対して、先日原発事故被災者の方々から国と東電に対し
て集団訴訟が起こされました。被災者に対する対応の遅さは我慢の限界を超えてい
ます。現在、我国は地震の活動期に入っており太平洋プレート周辺ではM7クラ
の地震が度々発生しています。原発に依る発電コストに使用済み核燃料の処理費が
計上されないことは企業会計では認められません。尤も処理方法がない以上、コス
ト算定できないことが実態です。福島第一原発事故が収束の目処も立たない段階で、
未だ原発に固執する企業組織があることは残念でなりません。

国レベルでも、2012年貿易収支は5.1兆円の赤字、サービス関連を含めた経
常収支も4.7兆円の赤字となっています。辛うじて海外子会社等の配当で国際収
支の黒字を保っているに過ぎません。国として稼げない体制になりつつあります。

私は以前、海外で食糧もエネルギーも自ら作っている地域、個人を調査したことが
あります。自宅の裏庭で米、野菜を栽培し、バイオマス、ソーラー、小型水力など
の再生可能エネルギー装置を設置して快適に生活していました。国内資源を有効活
用する事は企業、組織に於いても重要課題となっています。

今後、私たちは金で買いまくる資金流出20世紀型から、国内資源・資源循環を活
用したモデルを推進する21世紀型に変わらねばなりません。


政治経済において、国内では新政権が誕生しましたがデフレからの脱却は進まず、
急激な円安、近隣諸国との外交諸問題の長期化と厳しい状況が続いています。世界
経済では、欧州の債務危機問題や米国景気の回復遅れなどはあるものの、東南アジ
ア経済の発展などにより全体としては低レベルながら成長が続いています。


世界は日々変化しています。私たちと次世代のためにも不易流行、変化し続けようではありませんか!


都市再生研究会担当 理事 山口直彦
(フルハシEPO株式会社 代表取締役)


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