2013年5月18日土曜日

NSPメッセージ第22回:都市再生研究会 担当理事;山口

みなさん、おはようございます。
都市再生研究会、担当理事の山口です。
5月も中盤を過ぎ、名古屋は今年も暑くなりそうです。
全国各地でみなさまは、どういう初夏をお過ごしでしょうか?


『都市農業・都市林業』

みなさんの中では、都市は生活やビジネスあるいは繁華街のイメージ、農林漁村は
どこか遠く田舎のイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?

都市農業・都市林業と、文字を目の前にして、?(ハテナ)な方が多いと思います。
英語に直訳すると、アーバン・アグリカルチャー、アーバン・フォレストとなりま
しょうか。その実践を、パーマカルチャーを通して進めている地域が世界各地にあ
ります。そのひとつの事例がキューバです。

キューバと言うと社会主義国家で、ソ連崩壊後のキューバ危機をご記憶の方が多い
かと思います。その時、石油を始め各種物資の輸入が途絶え、食料までもが輸入出
来ずに完全にストップしてしまったがために、彼らは否応無しに社会構造を変革せ
ざるを得ませんでした。

詳細は、ここでは割愛させていただきますが、そのサワリを下記Youtubeで
ご覧頂くことも可能です。お時間のある時にご覧下さい。

「The Power of Community. How Cuba Survived Peak Oil.」(英語)
 http://www.youtube.com/watch?v=UUWces5TkCA
「都市農業を進める中米キューバ」(日本語)
 http://www.youtube.com/watch?v=hgsmE0VvpYM

私はこう見ます。

これは、消費地でものを作る地産地消あるいは自産自消、遠くでものを作って多くの
エネルギー・・・人の労力、石油エネルギー、環境汚染等々・・・をかけて消費地に
運ぶのではなく、近くで出来るではないかと。

日本は国土が狭く、住宅はウサギ小屋と揶揄されることもありますが、本当に私たち
の身の回りに活用されず放置されている地面はないでしょうか?

私の目にはこう見えます。
例えば、名古屋でも東京でも、大阪でも、都市部は高層ビルと道路・・・道路交通行
政の中で高度に交通需要を分析し、常時信号を調整することによって、今の道路の半
分の面積で済むのではないだろうか?ビルの屋根屋根は活用されないまま。屋上緑化
ではなく屋上農業です。街路樹は何が選定されているのか、道路の中央分離帯は・・
・等々考えて行くとどんどんイメージが湧いてきます。

都市の中で、農業・林業を行うことによって、各種エネルギーを低減出来、豊かな生
活を得る一助となるでしょう。今まさに円安為替変動で、ガソリン、食品など各種輸
入産品の値上がりに直面しています。私たちは、国内で賄える資源・エネルギーを持
ちながらも、20世紀の旧態然とした社会システムではそれに目を向けませんでした。

今こそ、社会システム変革の時、都市再生、日本再生に向かう時です。

前回は、『国内資源活用・資源循環』を問いました。今回は、さらに食への発展をお
知らせします。まずこの実践の場として、弊社工場緑地8,000m2で果樹の栽培を
始めてみます。この進捗は折りに触れ、みなさんにお知らせ致します。

都市再生研究会担当 理事 山口直彦
(フルハシEPO株式会社 代表取締役)


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