みなさん、こんにちは。都市再生研究会、担当理事の山口です。今年の名古屋は今のところ空梅雨です。連日暑い夏を感じさせます。この都市部の猛暑は、地球温暖化というより『ヒートアイランド現象』の様です。コンクリートアスファルトジャングル化した都市は、太陽熱を蓄熱し大型店舗スーパーやオフィスのエアコンからの排熱が都市を傘の様に覆っています。私達は自然から生まれ自然の中で育まれて、今を生きています。郊外の農山漁村は都市部に貴重な食糧を供給し続けてくれます。逆に都市から供給されるものはあるでしょうか?安全で安心な食糧という貴重なものに対して、金銭面も含めて充分な物が返されているかは大きな疑問です。さて、今回は『Landscape design for sustainable society』と題してお送りします。前回のメッセージでは、都市農業(アーバン・アグリカルチャー)・都市林業(アーバン・フォレスト)と提起をしてパーマカルチャーに話題が及びました。日本国内において農業を専業で営まれる農家では単一作物を栽培し収穫することで、農業の効率化が追求されて来ました。農地から主に都市部の消費地に届けるための物流コストは高く、幾ら改善に取組んでも農家の収益向上は微々たるものでした。私は、作る人と食べる人が別々である必要はないと考えます。身近な環境で消費者が自ら手がけられる環境としてパーマカルチャーをご紹介しました。しかしながら、そこに「何かが必要」と思い出したのが、ランドスケープデザインです。ランドスケープデザインは、日本の庭園が借景で侘び寂びを表現したものとは異なり、その土地を総合的にどう利活用するかというグランドデザインから始まります。そして何よりも、画一的な格子状の四角四面ではなく、元からある地形を活用したデザインの視点が取り入れられています。ただいま『Landscape design for sustainable society』と称して実験を始めました。名古屋市近郊の弊社工場敷地内を活用したプロジェクトです。ひとつは世界初のエネルギーの地産地消に向けた『バイオマスのガス化発電システム』で、もうひとつは先回ご紹介した『パーマカルチャー』に『ランドスケープデザイン』を合わせた身近な環境における果樹、農産物食糧の一体生産についてです。具体的には、今回新築をする工場オフィス棟の周辺1,000m2を、さらに別の工場20,000m2を単なる緑化でなく食糧となる果樹を植栽します。エントランスの来客用駐車場はブドウ棚、オフィス棟前にはサクランボに畑にイチゴの周年ハウス栽培も手がけます。そこには、緩やかなカーブを描いた導線と小高い丘をアレンジし、毎日来場されるお客様を気持ちよく迎えつつ、従事するスタッフが居心地よく、そして日々収穫出来る農産物で生活の安心を自ら創造出来る環境です。先日の6月17日に開催した理事会では、10月の総会とあわせて名古屋での企画を議論しました。『NSP農業サミット』と称し、お米の収穫も終えた11月頃の開催を目指していますが、その頃には上記のトライアルについても実稼働状況をご覧に入れることが出来るかと期待しています。都市再生研究会担当 理事 山口直彦(フルハシEPO株式会社 代表取締役)内閣府認定NPO法人日本再生プログラム推進フォーラムhttp://nipponsaisei.jp/日本再生プログラム推進フォーラムFBページhttps://www.facebook.com/nipponsaisei
みなさん、こんにちは。都市再生研究会、担当理事の山口です。今年の名古屋は今のところ空梅雨です。連日暑い夏を感じさせます。この都市部の猛暑は、地球温暖化というより『ヒートアイランド現象』の様です。コンクリートアスファルトジャングル化した都市は、太陽熱を蓄熱し大型店舗スーパーやオフィスのエアコンからの排熱が都市を傘の様に覆っています。私達は自然から生まれ自然の中で育まれて、今を生きています。郊外の農山漁村は都市部に貴重な食糧を供給し続けてくれます。逆に都市から供給されるものはあるでしょうか?安全で安心な食糧という貴重なものに対して、金銭面も含めて充分な物が返されているかは大きな疑問です。さて、今回は『Landscape design for sustainable society』と題してお送りします。前回のメッセージでは、都市農業(アーバン・アグリカルチャー)・都市林業(アーバン・フォレスト)と提起をしてパーマカルチャーに話題が及びました。日本国内において農業を専業で営まれる農家では単一作物を栽培し収穫することで、農業の効率化が追求されて来ました。農地から主に都市部の消費地に届けるための物流コストは高く、幾ら改善に取組んでも農家の収益向上は微々たるものでした。私は、作る人と食べる人が別々である必要はないと考えます。身近な環境で消費者が自ら手がけられる環境としてパーマカルチャーをご紹介しました。しかしながら、そこに「何かが必要」と思い出したのが、ランドスケープデザインです。ランドスケープデザインは、日本の庭園が借景で侘び寂びを表現したものとは異なり、その土地を総合的にどう利活用するかというグランドデザインから始まります。そして何よりも、画一的な格子状の四角四面ではなく、元からある地形を活用したデザインの視点が取り入れられています。ただいま『Landscape design for sustainable society』と称して実験を始めました。名古屋市近郊の弊社工場敷地内を活用したプロジェクトです。ひとつは世界初のエネルギーの地産地消に向けた『バイオマスのガス化発電システム』で、もうひとつは先回ご紹介した『パーマカルチャー』に『ランドスケープデザイン』を合わせた身近な環境における果樹、農産物食糧の一体生産についてです。具体的には、今回新築をする工場オフィス棟の周辺1,000m2を、さらに別の工場20,000m2を単なる緑化でなく食糧となる果樹を植栽します。エントランスの来客用駐車場はブドウ棚、オフィス棟前にはサクランボに畑にイチゴの周年ハウス栽培も手がけます。そこには、緩やかなカーブを描いた導線と小高い丘をアレンジし、毎日来場されるお客様を気持ちよく迎えつつ、従事するスタッフが居心地よく、そして日々収穫出来る農産物で生活の安心を自ら創造出来る環境です。先日の6月17日に開催した理事会では、10月の総会とあわせて名古屋での企画を議論しました。『NSP農業サミット』と称し、お米の収穫も終えた11月頃の開催を目指していますが、その頃には上記のトライアルについても実稼働状況をご覧に入れることが出来るかと期待しています。都市再生研究会担当 理事 山口直彦(フルハシEPO株式会社 代表取締役)内閣府認定NPO法人日本再生プログラム推進フォーラムhttp://nipponsaisei.jp/日本再生プログラム推進フォーラムFBページhttps://www.facebook.com/nipponsaisei